日曜の夜にこんばんは、講師の鈴木です。
大学時代にフランス研修に行ったことがあります。そこでオランジュリー美術館に足を運びました。一般的に美術館とは壁に絵画がずらっと並べられている印象だと思いますが、そこでは一室に一枚の「睡蓮」がだけが飾られていました。その空間も含め、とても感動してからモネのファンになっています。今年の10月から東京で展覧会があると知り、必ず行こう!と今からウキウキしています。
ヒアリングにも使えるそもそも思考
小西利行さん著「プレゼン思考」
「X」で、同業のアカウントやデザインについて発信している方をフォローしていてます。
その方の仕事が好きだからその方の考えを学びたい、自分でも取り入れられるようにしたいという理由からフォローしているですが、その中である方のお勧めした本を買って読んでみました。
この本はタイトル通り、真のプレゼンとは何かが書いてあるのですが、お勧めされたデザイナーさんは課題(タスク)の発見として勉強になるとお薦めをされていました。ちなみにその方はロゴデザイナーとして活動されていて、この本が10万円であっても買うと仰っていたのですが、どんな本なのでしょう?
もう一つ、この本を読みたいかと思ったのかは、自分が怯んだ時に言語化や伝えることが苦手になってしまうビジネスシーンが想像できたことと、最近よく遭遇するプレゼンの場面においてプレゼンターによって場の空気が変わる様な説得力や問題提起をされる方に感銘を受け、どうやったらその方達の様な思考に至れるのか、もしかしたら書いてあるかもしれないと思ったことがきっかけでした。
私たちが仕事をする中でヒアリングでも使える考えがあったので、それについてお話できればと思います。
ヒアリングで大切なのは、概要ではない
お仕事をいただいてヒアリングをする時、何を制作し、何のために使用し、いつまでに作成すればいいのかを聞いた上で、デザインや実装をすると思います。
そうすると「作成してほしい」と言われてからいつのまにか「言われたものを作成する」という方向になってしまいがちです。この流れだとデザイナーと呼べないのは先生方の講師ブログを読んでわかることですよね。では具体的にどうするのかを、私がこの本で学んだことをご紹介できればと思います。
書きたい思ったテーマが藤原先生、河村先生に続いて思考になっています・・・、すみません・・!
クライアントの希望=望んでいる未来
私たちがご提供するもの=手段、案
とすると、
突っ込んだ話、本当にクライアントは手段を通してその未来を望んでいるのかを「知ること」が大切です。
だからと言って「本当にそれ必要ですか?望んでいるのですか?」とむやみに聞くと仕事を失いかねません。
そこでその仕事に向き合い、「そもそも思考」でまずは自分に問いかけるのです。
そもそも思考とは
「そもそもLP制作を必要としているのか」、「そもそもこの商品がある理由は?」、「そもそもこの商品は売れていないのか?」など、一歩下がって考えることが「そもそも思考」です。
この考えを行うことで、本質的なゴールを見つけ、本当に必要な未来の方向を見つけることができます。ゴールがはっきりすると、今度は本当にこの手段があっているのか、このアプローチでいいのかをしっかり考えることができます。この思考がまだまだ薄いな、勉強不足だなと私自身は感じています。
この考えの定着を測れば、もしかしたらクライアントとのやりとりで全く同じ文章だっだとしても読み取り方やクライアントの考えが伝わってくるかもしれないし、そこでさらに突っ込んで聞きたいことの質問も出てくると思います。その時に「本当に必要なのか」という質問が出てきた場合はその問いかけでもいいということですね。
大切なのは、問いかける=明確なビジョンは何なのか、を探すことです。
そこで外せないビジョンの条件があり、その未来がワクワクするもの・目で見えるものでなければならないとも書いてありました。
ヒアリングに大切なこと
今回の本は一歩下がった思考からクライアントが望む未来=ゴールを明確にしてそれをカタチにしていいくことが「プレゼンする」ということである、と教えてもらいました。クライアントがこうしたいといったものの真意を聞くなかで、目に見えるワクワクする未来に向かって私たちはどういう手段を使って実現していくかを考えていくことがヒアリングの大切さであり、「実はね、、」「本当はね、、」という言葉の中にある本当にほしい未来を引き出して、カタチにすることもデザイナーとしての価値を上げる方法なんだなと思います。
講師のブログテーマで似た様な内容を書いてしまっていて申し訳ありませんが、この思考はやはり難しくもあり、でもとても大切な内容で、私自身しっかり身につけたいなという思いもあり、このテーマで書きました。この本に興味がある方は読んでみて下さい。
EBC・OSP講師。長野県松本市でデザイン業の他、2人の子どもの母として活動しています。